こんにちは、GRAFFです!
ツイッターで日頃、meviyの活用事例を発信していたのですが
その甲斐あって?メビーアンバサダーになりました!?
といっても何をするわけでもなく、
契約があるわけでもなく、
メビーさんからTシャツをいただいただけです。。
(桃太郎のきびだんご的な?)
ミスミの回しものでもないので、
良いことも言いますし、悪いことも言います。
こんな使い方もあるんだな~的に思ってください。
これからも変わらず、meviyや設計情報を発信していきますので
よろしくお願いします♪
さて、もう皆様もご存じのものづくりDXサービスmeviy。
以前より使っていたのですが
meviyのメリットは大きく2つあると思っています。
①図面レスで部品の製作が可能
②ミスミ型番で購入品の手配が可能
”図面レス”が最も強烈なインパクトがあります。
ブラウザ上に3Dデータを直接アップロードするのみでOK。
あとはmeviy画面内で材質、処理、公差等を設定するだけ。
2D図面を介することなく部品の調達ができてしまいます。
(図面レス手配のメリットは「図面レス運用へのチャレンジ」をご覧ください。)
通常の出図フローですと
3Dモデルを作成
↓
2D図面にバラし
↓
加工業者さんに送付し見積り
↓
加工業者さんから回答
(加工可否、納期、価格)
だいたい2Dバラシから見積り回答まで2-3週間ほどかかります。
図面の数量が少なければいいですが、100枚を超えるような場合は大変ですよね。。
せっかくのデジタルデータ(3D)をアナログデータ(2D)にするという
効率の悪さもあります。。
これがmeviyサービスを利用した出図ですと
3Dモデルを作成
↓
meviyにアップロード
↓
meviyから即時回答、専用型式付与
(加工可否、納期、価格)
↓
専用型式でミスミから手配
※meviy化した加工部品は購入品と同じ扱いができる。
この間、数分。
これが圧倒的なものづくりのDXサービスたる所以です。
デジタルデータ(3D)を直接製造に生かせるのは強いです。
meviyから得られる回答も画期的です。
・加工可否
なにがダメで加工できないのか、どうすれば加工できるのか
meviyのブラウザ上でナビゲーターが教えてくれます。
これがめちゃくちゃ便利です。加工の勉強にもなります。
・納期
表示される納期は確約です!
特急、標準、ゆっくり等、納期のレベルも調整可能です。
・価格
表示される価格は確約です!
また納期設定によって金額も変動します。
(実働20日納期だと30%OFF、1日出荷だと割り増し等)
CDが即時に開示されるのは驚きですよね。
ものづくりの常識が変わります。
肝心のQCDについてですが、悪くはないです。
Q(品質): 必要十分といった印象です。加工の精度、公差はばっちりです。
付加価値的な「指示してないのに仕上がりがきれい!」などの
過剰品質は無い印象です。
(指示していいないので本来の本質は捉えており問題ないですが。)
C(価格): サプライヤ、としてみればまだ割高です。。(板金を除く)
が、そもそも図面作成工数が無くなるので
総合的に見れば安いとも思います。ここは後述します。
D(納期): ほぼ最速クラスです。横持ちがある部品でも、長くて2週間以内。
特急料金を払えば、実働1日も可能です。(材質、処理による)
発注の手間も少ないです。ここも後述します。
meviyを利用するメリットは業種や状況・環境によって変わると思います。
①1品限りの製作や試作をする場合
・2D図面レスで手配ができる
・加工業者のツテが無くても手配ができる
・すぐに部品が手に入る
ツテがなくても手配ができる、は意外とメリットが大きくて
普段から業者と付き合いがある部門だといいですが
そうでない場合は、以下の面倒くさいポイントが発生します。
・加工屋さんを探すのが面倒
・取引が面倒(口座開設等)
・図面送って~見積りとって~注文書書いて~が面倒
・見積り~発注~納品で時間がかかる。
・ちょっとだけの手配なので面倒
・QCDの不安など
こういう面倒くさッ!、をまるっと解決してくれます。
これほしいな、となってから数日後には手元に部品が届きます。
meviyはミスミで注文するのですが
ほとんど業者さんはミスミと取引あるはずです。
QCDも間違いないので、利用するハードルがめちゃくちゃ低いです。
また、個人でも利用することができます。
②特急で部品が欲しい場合
これはめちゃくちゃ助かります。笑
装置の立ち上げ段階の不具合や設計ミスなどで
超特急で部品が欲しい時、絶対にありますよね。
加工屋さんでも対応してくれる場合はありますが
3Dモデル修正
↓
2D図面改訂・作成
↓
加工屋さんに図面を送付
↓
納期・価格の回答があり発注を判断
このフローを超ダッシュで踏みながら、加工屋さんと折衝。
納期が分かり次第、社内社外調整~と大忙しです。
meviyを使えば発注前から納期は見えているので
工程の調整もしやすく、特急でも納期は確約。
(形状や材質、処理にもによりますが。)
何より面倒な折衝をしなくていいので時短になります。
特急料金は高いですがTime is moneyです。
③サプライヤとして利用する場合
機械加工部品についてはQCがまだネックになる印象です。後述します。
板金加工部品についてはQCはかなり高いので、十分メインサプライヤとして使えます。
メーカー的立場でのメリットですが
meviyを利用することで購買工程を大幅に効率化できます。
というのはmeviyはミスミで利用できるサービス、であること。
個人的にはこの恩恵が一番大きいと思っています。
通常の購買では、ある製品の手配をかける時、BOMの中で
機械加工部品はA,B社
板金部品はC,D社
要素部品はE商社
などと細かにサプライヤを割り振って見積りをとって注文~となるわけです。
生産スケジュールに合わせた納期調整や、逆に工程調整も必要です。
ところがmeviy+ミスミで統一されたBOM(通称:ミスビーBOM)の場合
BOMのエクセルをミスミの注文画面に貼り付けて発注、で完了。
5分あれば十分です。納期も即時把握できます。
ミスミで発注できるのがミソです。
ミスビーBOMであれば加工品も購入品も包括的に手配可能。
細かなコストダウンがかけれないですが
購買工数と天秤にかけると、、どうでしょう?
このコスト差を工数で埋めるのは難しいかもしれません。
ただ、いいとこ尽くめではなくmeviy利用の課題点もあります。
①サプライヤ、として見たときのQCD
図面レスということを置いておいて、サプライヤとして考えた場合です。
・機械加工部品
QCがもう少しといった印象。
また、フレキシブルさには少し欠けます。
担当者見積りにすればいける場合が多いですが割高です。
meviyに合わせた設計をすれば効果的ですが
今のサプライヤからのスライドだと難しいケースが多そうです。
・板金部品
QCが他社に迫るどころか追い抜き始めている印象です。
ほぼQCDは最大と思ってもらって結構です。
②図面レス、の運用方法
ここはツイッターでも議論が白熱した部分です。
試作、1品モノで図面履歴を気にしない場合は問題なしです。
2D図面運用からのスライドの場合、公差や材質・処理、
改訂情報などをどう運用するかが課題になりそうです。
3Dはデータ上に公差を記入することも、PMIを付与することもできますが
3Dデータ→meviyにアップロードする段階で人の手で再設定が必要です。
例えば設計者は公差指示していたけど、アップロードして条件設定する段階で
意図していた情報が外れる可能性があります。
・meviy上でのチェックをどうするか
・改訂情報をどうするか(別のドキュメントなりPMIなりでやるか?)など
ここは各社の設計購買システムや規模感で大きく変わりそうです。
また、組立などの後工程を踏まえたところでも考える必要があります。
PMIに関しても今のところ連携はできませんので
ここが相互に連携できて、下記のようになればかなりいいですよね。
3DのPMIで材質、処理を指定
↓
meviyにアップロード時に自動的に材質、処理を設定
↓
meviyで型式取得
↓
3DのPMIに型式情報が付与
ツイッターにはiCADでこれに近いことをできてる人がいるような?
SW誰かやってくれないかな←
話がそれましたが…
一様に図面レスがいい!とも、ダメ!とも言えません。
ケースバイケース。
ですが、言えることはmeviyをうまく使わない術はないでしょう。
エンジニアリソース不足はどこもが抱える課題。
運用上のハードルもありますが、うまくサービスを利用すれば
リソースの有効活用、生産性向上に直結します。
あとはエンジニアがどれだけ変化に寛容になれるかです。
恐れずに、新たなステージに飛び込みましょう。
その土台ができつつあるのですから。
あと、当たり前ですが設計環境の3D化。
これは必須の領域に入っていますよ~!
次回、弊社のmeviy活用事例です!
Comentários