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事業のご紹介

  • 執筆者の写真: 祐也 矢倉
    祐也 矢倉
  • 7月23日
  • 読了時間: 3分

私は試験機や省力機器といった産業用装置をオーダーメイドで設計・製造を行っている装置メーカー「グラフテスターズデザイン株式会社」を経営しています。



本記事では、当社がどんな装置を開発しているのか、なぜ小回りの効く体制をとっているのか、そしてどんな課題を解決しているのかを、少し掘り下げてご紹介します。




■ 何をしている会社か?


当社は、お客様の現場課題に応じた 専用の試験機・省力装置といった製品をオーダーメイドで企画・設計・製作する装置メーカーです。いわゆるカタログに載っていない、「世界に1台しかない装置」を1台1台開発しています。

取り扱っている装置のジャンルは以下のようなもの:

• 研究開発や品質検査用途の 耐久・評価試験機

• 工場内に導入される 省力化装置・FA装置・付帯設備

• 完全オーダーメイドで構想から提案する 1品モノの特殊装置



■ 小回りが利く開発体制


当社は、1人装置メーカーながらも構想設計から納品まで一貫して対応する体制を採用しています。この体制によって、以下のようなメリットを実現しています:

• お客様とのコミュニケーションがスムーズで、意図のズレが生まれにくい

• 課題に対して製品製造までワンストップで対応ができる

• 設計から納品までのリードタイムが短い

• 製品の使用環境や運用フローを踏まえた実用的な設計提案ができる


つまり、スピードと現場目線を両立した「軽やかな装置づくり」が強みです。



■ なぜこのスタイルをとっているのか?


試験機や省力化装置の開発は、1台ごとに用途や前提条件が異なるため、従来のメーカーのような分業体制ではかえって時間がかかることがあります。そこで当社では、設計者自身が現場の声を聞き、設計し、そのまま具現化する体制をとっています。こうすることで、お客様からの細かい要望に即座に対応でき、また試作や改善にも柔軟に動けるのです。



■ なぜ今この開発体制が可能になったのか?


かつては、装置をつくるには複数名のチーム、複数工程の連携が不可欠でした。しかし現在は、3D CAD・meviy・AI・業務サポートツールなどの進化により、設計者が自ら調達や製作段取りまで担える環境が整いつつあります。これにより、従来よりも小規模な体制でも装置開発が成立する時代が到来しました。当社はこのようなテクノロジーを活用しながら、開発〜製造のプロセス全体をコンパクトにまとめ、迅速な製品提供を可能にしています。



■ 「使いやすさ」まで含めた装置設計


当社が重視しているのは、単なる装置の性能だけではありません。

• 操作しやすいインターフェース設計

• メンテナンスしやすい構造設計

• オペレーターの作業負荷を軽減する動作制御

• お客様のカルチャーに合わせた装置提案


など、「現場で本当に使いやすい」ことを重視した装置開発を行っています。これは、元々 生産技術や開発試験装置の現場に10年以上従事していた設計者であることが背景にあります。そのため、机上の設計ではなく、**“現場に根ざしたリアルな改善視点”**がすべての設計に息づいています。



■ 今後の展望


技術の進化により、装置開発の在り方は確実に変わりつつあります。大規模ではないからこそ実現できるスピード・柔軟性・深い設計提案を武器に、今後も製造業の“縁の下”を支える装置を、静かに、確実に、届けてまいります。



■ お問い合わせ・ご相談はこちらから

• 試験装置・省力装置の開発に関するご相談

• 試作装置・新製品開発段階での技術支援やコンサルティング

• 展示会・セミナーでの登壇や講演、取材依頼


など、各種お問い合わせは問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

 
 
 

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